Green House English ニュースレター2021年8月号
globalism
「グローバル主義」
毎日暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか？東京オリンピックも開催されていますね。時節柄、あまり臨場感がないのが残念ですが、選手の方には頑張っていただきたいと思います。
世界のスポーツの祭典が行われているこの機会に、ちょっとグローバル主義について触れてみたいと思います。英会話を勉強するにあたって、グローバル主義についてもよく耳にしますよね。国際化（グローバル主義）の大切さが謳われ、そのためのツールとしての言語教育の必要性がよく話題にされます。
このグローバル主義とは一体なんなのでしょうか。
グローバル主義とは、地球を一つの共同体と見なして、世界の一体化（グローバリゼーション）を進める思想です。人類の歴史上、１９世紀から始まっていた思想ではありますが、１９９２年、旧ソビエト崩壊後に加速していったとも言われています。
しかし、歴史上のグローバル主義は、理想とは程遠く、大変政治的に使用されてきていました（プロパガンダ）。帝国主義に始まり、どちらかというと全体主義を促すものとなり、権力の集中化です。それを可能にする為、管理社会を作り上げ、一部の権力者たちに利権が集中していくシステムを作り出してきました。現在では、多くの大手国際企業が、進めている企業精神もグローバル主義を基本としています。その現状としては、買収を繰り返し、一部の大手国際企業が益々巨大化していくシステムになっている様です。
私は、英会話スクールの経営の他にも、外資のグローバル企業などで、コンサルティング・コーチング・トレーニング・顧問、メンタリングという活動をさせていただいております。これまで、携わらせていただいていたのが、メルセデス、ボッシュ、カルソニックカンセイ、三菱ふそうなど、大手ドイツ系企業や自動車関係のグローバル企業が多かったと思います。
扱っていた内容は、グローバル企業における、リーダーシップ研修、異文化研修、グローバル人材育成、ビジネス交渉術研修（セールス・購買）、経営コンサルティングなどです。対象は、マネージャークラスから重役・社長クラスまででした。会社の公用語も英語であるところも多く、使用言語は、英語、日本語、ドイツ語でした。その活動を通して、多くのグローバル企業の課題に触れることができました。
研修の課題としていただいたのが、日本人が世界に目を向け、国際市場の拡大の為のスキルやマインドセット構築でした。聞こえは良かったのです。しかし、内情は、外国との市場拡大の問題というよりも、外資に買収されてしまった日本企業や、在日外資企業内での社内問題が多かったです。多くは、外資参入によっての解雇や改革を目的とするものや、外資（グローバル企業）の典型的なマネージメントスタイルであるトップダウン導入への抵抗などからのもののようで、ビジネス文化の違いからくるものでした。これらは、「ローカリゼーション（局地化＝日本においては日本人に合ったビジネスや経営をやる。現場主義）」の大切さを無視したものとなり、日本人社員の抵抗を生み、内部での摩擦を産んでいる企業は少なくない様です。
１９９０年代以降、グローバル化の名の下で、海外大手企業の日本の企業買収は、加速化しています。弱体化させられた日本企業も多く、外資と合併したり、買収されたりして生き残りを図っているところもあります。外資による企業買収を英語では、M&Aと言います。Mergens（合併）とAcquistions（買収）の省略です。
日本で公表されているM&A成約件数は2004年に2,000件を超えた後、2017年に3,000件を超え、更に2019年には4,088件と急増しています。2020年には3,730件とやや減少したものの、依然として高い水準となっています。
２０２１に入り、非常事態宣言延長により、経済活動制限の為、経営不振に陥る企業も多いようです。その為、水面下で海外資本（特に中国資本）による買収が益々加速してきているという情報もあります。これは、視点を変えると、経済的に日本の植民地化が進んでいるという見方もできます。
日本国民にとって、この買収による代償は、大きいです。コストカットなどによる解雇、雇用条件の悪化、外国人重役と日本人社員との給料や待遇の格差の拡大。買収を繰り返し、企業も自社がいつまた転売されるかもわからない中、雇用の安定は脅かされる状態になります。それについては、有名なトヨタの社長さんも触れられています。
トヨタでは、トヨタ行動指針という基本的な心構えというものを出しています。これは、トヨタで働く人々が会社・社会生活において行動する際に、規範・羅針盤とすべき基本的な心構えと具体的な留意点をまとめたものです。社員一人ひとりが「トヨタ基本理念」を実践し、社会的責任を果たしていく上で大きな支えとなるものです。元来の日本の経営哲学は、このトヨタのように「心を育てること」にありました。その基本精神として、社員は会社の財産である為、社員を守る方向性を持っていました。かつての日本における社会のあり方は、会社に忠誠を誓わせながらも、できる限り生涯雇用を保証していき、社員のためのものでした。しかし、今では、会社は、外国資本の資本家や株主の所有物へと変わってしまったことです。社員は、モノの様に扱われているこんもあり、心が感じられません。
どうして、このようなことが許される社会が生まれてしまったのでしょうか。それを許したのは、売国奴的政策や利権が絡む政治的な意図的があるのは、否めません。長い間、少しずつ作られてきた体制です。しかし、見方を変えると私たち国民の無関心が作り出した代償なのかもしれません。
虚構の「グローバル主義」のもとでの企業研修に携わっているわけですから、正直、違和感を感じる私もおりました。これまでのグローバルマインドセットなどの研修では、一般的にプログラムの中に、日本人としての自国に対する批判的、否定的な見方が入っていました。
こんな中、自分は何ができるか考えました。そして、行き着いた結論が、このような情勢があるからこそ、私の研修の中で、「心」も伝えていこうと思ったのです。全てのビジネスの基本は、心です。社員を大切にしない会社は、長い目で見て存続は難しいと思います。また、現在政治的に利用されている「グローバル主義」を本来の形で伝えることにしました。
真のグローバリスト（グローバル主義の元生きている方々）とは、国境がない人々です。国境を超えて、人類愛の元、活動している方々です。人を大切にします。人類愛には、エゴを超えた「ワンネス」の精神があります。その基礎になるのが、愛の精神です。これまでは、名ばかりの人類貢献で、実際は、実際は一部の有権者たちの利益を目的に、市場拡大や競争に焦点を置くやり方でした。これからは、社員、社会、家族、そして、人類を大切にし、人類に優しい社会の形成に向けて、貢献する会社が求められてくると思います。いかに平和のもとに共存し、人類が争うことなく平等に平和と幸福を追求していけるかが、課題になると思います。一人一人が、どのように貢献して行ったらいいのかが、考えるいい機会になるかもしれません。まずは、目の前にある人々を大切にすることから、全てが始まるような気がします。
この不安定な世情にあって、今こそ「覚醒」が求められています。コロナ禍にあって自分を見つめ覚醒した方も多く、多くの人たちがもう嘘をついて生きて行くことが、難しい時代になってきているような印象を受けます。
英語教育を育まれていかれる中で、表層的なグローバル主義に流されるのではなく、「真のグローバル主義」について、お子さんと一緒に考えていらっしゃるのは、いかがでしょうか。私たちが、これまでの世界の嘘に気が付き、真実に目覚めること。そして、この現実は、自分が作った現実であることに気付くことで、未来が変わり出すかもしれません。これから一人一人の在り方が、問われる時代になるようです。
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グリーンハウスのオンラインレッスンにおきましては、講師の方は、生徒さんになるべく良く聞こえるようにヘッドセット（ヘッドホーン＋マイク）を利用させておりますが、生徒さんの方には、これまで特にご案内はさせてはおりませんでした。しかし、時間を経てわかったことですが、生徒さんも使用なさった方が、お互いにもっとハッキリ発音等がわかるようです。この機会に生徒さんにもその使用をお勧めする次第です。よろしければ、どうぞご検討ください。
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オンラインサポートレッスン （要予約：sonntag@tmtv.ne.jp）
月：１５:３０−１６:１５
水：１５:３０−１６:１５
土：１３:００−１３:４５
【他イベント・キッズクラブのご案内の中止】
8月における全てのイベント・キッズクラブにおきましては、現在新型コロナ拡大防止対策として、全て中止にさせていただいております。どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。
皆様、時節柄、どうぞご自愛ください。
【夏季休校日とレッスンについてのお知らせ】
スクールは、下記の期間、お休みをいただいております。
休校日 ８/５(木)～８/１５（日）
この間はオフィスもお休みをいただいております。ご用のある方は、営業日にご連絡くださいますようにお願い申し上げます。
年間予定表については、以下をご確認ください。
【２０２１年レッスンスケジュールについて】
https://sjsk-japan.com/greenhouse/courseinformation.html#schedule
【重要！「緊急時のご対応のご案内」【再送】
現在、「非常事態宣言」がまだ行われております。この有事の中、大規模停電や大規模通信障害（オンライン障害/Wi-Fi障害など）が定期期間発生した場合（米国の一部で、半日―７日ぐらい、こちらが発生しているという情報が入っておりました。）は、次の【ご対応】と【ご連絡方法】を取らせていただく可能性がございますので、予めご了承ください。
【ご対応】
大規模な通信障害（大規模停電や大規模オンライン障害/ Wi-Fi障害）の場合は、その日のレッスンはお休みにさせていただき、その補修授業を設定させていただく。詳細についきましては、復旧後、ご案内いたします。（昨年と同様お時間数を何回かに分けて若干延長させていただき、時間数をカバーしていただきます）
注）通常の個人的なご家庭での不備トラブルに関しましては、対象になりませんので、ご了承ください。
【ご連絡方法】
以下の方法でご連絡させていただきます。
a. メールが使用できる場合は、メールでご連絡させていただきます。
b. メールが使用できない場合は、お電話でご連絡させていただきます。
c. メールもお電話も使用できない場合は、ご連絡ができませんので、こちらのメールを今一度ご確認ください。
本件に関しまして、ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
