Green House English ニュースレター2022年10月号
依存症と心の繋がり
Addiction and connection
やっと、秋の気配を感じられる様になりましたね。日々の生活が過ごしやすくなったことにホッとしていらっしゃる方も多いかもしれません。
都筑区での生活は、中々便利で心地よく、日頃、都心に遠出することは、あまりありません。そんな私も最近海外の来客があり、都内に電車で行く機会を沢山いただきました。移動は、ほとんど電車でした。電車の中では、多くの人を観察することができました。乗車している人々の多くはマスクをしながら、携帯を見ていました。多分皆さんもご存知な光景かと思います。
デジタルが進化した現代社会では、普通の光景なのかもしれませんが、２０年以上もテレビも無く、アナログな生活をしている私にとっては、正直、どうも慣れることのできない光景です。狭い空間を共有しているにも関わらず、人々が目を合わせる事もなく、体も静止した状態で、携帯のヴァーチャルな世界に釘付けです。そこにいながら、心が全くそこにはない様な感じは、むしろ携帯に操られたロボットのようにさえ見え、とても異様な光景に映ることがあります。
ふと目にした先に、３歳ぐらいの男のお子さんが、お母さんお膝に座っていました。お子さんは、周りをキョロキョロしながら見ていました。目があった瞬間、ニコッと笑ってくれました。なんとなく砂漠の中で、オアシスを見つけたような感じで、人の暖かさを感じました。その子のお母さんも携帯に釘付けのようでした。
最近、アメリカの「依存症」についての心理学の専門家と、現代社会における依存症について話す機会がありました。
依存症と言うと、中には社会活動に支障をきたすような重篤なものもありますが、結構、多くの現代人が、日常生活で、知らず知らず依存しているようなものもあります。現代の精神医学は、病名を増やし、必要以上に精神内向薬を投与することで、治療しようとする動きもあります。西洋医学によるお薬は、ほとんど対処法によるもので、その本来の原因を治すものでないそうです。特に精神内向薬による副作用や依存という弊害について警告を出している専門家も多いです。人の心はやはり、カウンセリングーなどで本来の原因を特定し、そこをケアしていく方が効果的であるという専門家も多いです。その依存症と言う言葉は、一人歩きをしており、重篤な場合のみに焦点が当てられているようですが、私たち一人一人の中に、起こりうるものでもあります。その為、こちらではあえて依存症と言う言葉は使わず、依存という言葉だけにとどめておきます。
この専門家によると、依存の状態は、孤独感とも大きく関係しているようです。依存の反対の言葉は、「繋がり」だそうです。人は、元々つながりを求める生き物だそうです。しかし、現代人は、人との繋がりが、希薄になってきており、孤独（痛み）を感じやすくなってきているといいます。その為、心の底にある痛みを感じなくてもいいように「逃避（心を紛らわす）」してしまい、それが依存という状態をもたらす大きな原因の一つにもなっているそうです。
核家族が進み、コロナによる社会情勢の変化もあり、アナログよりもデジタル化が進んでしまっている現在、人々は、「人との触れ合い」の機会が少なくなっているとも言われています。その為に、健全な人間関係が築きにくくなってきているとも言われています。それ故、ますます孤独感を生む状態も加速化していきます。そこに育つ心の穴。その穴を埋める為に、携帯のヴァーチャルな世界で心を紛らわそうとしている傾向も進んでいきます。わからないでもないですが、時々、そこに解決策はあるのでしょうか。そこでは、心を紛らわしているのに過ぎず、本当の充足感は得られません。むしろ、自身の心に蓋をしてしまい、心の空虚感を感じたまま生きていくことになります。それによって、孤独感からの解放は、ほど遠くなってしまいます。
時折、電車の中やレストランで、ご両親は携帯に夢中になっていて、お子さんにもあまり目を向けず、話を聞いてあげていない状態の方々が見受けられます。お子さんの早期の発達段階において親子関係（親子の交流）ということは大変重要な位置を示します。それによって、自己肯定感や自信が育てられます。その大切な時期が携帯によって奪われてしまっているのは、あまりよろしい状態とも言えないでしょう。
携帯に依存してしまっているご自身がいるとしたら、まずは、自分の心の痛みに気づいてあげてください。それを優しくいたわりケアしてあげることで、携帯からも解放されるかもしれません。核家族化が進む現在において、ご両親共働きの方々も多い中、中々子育てをサポートしてくださるご実家も近くにありません。いろいろなお仕事のプレッシャーもあられることでしょう。まずは、ご自身の心を休ませてあげることや、心の喜びになる趣味などを探されて、心のバランスを図ることもアリかもしれません。それによってお子さんとの限られたお時間がもっと充実したものになるかもしれません。
素敵な今をお過ごしください。
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１．在校生で紹介してくれた方 １,０００円 キャシュバック
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こちらは、オンラインプレミアムコースご参加の生徒様のみご利用いただけます。木曜日対面式のクラスの方は、ご利用いただけませんので、ご了承ください。
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日程：Aコース（木）１８:１0−１８:４０ （初級、初心者用）
開始：１０月６日より
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＊Qクラスのお子さんには少々簡単になるかもしれませんが、英語に慣れ親しみ、会話を楽しんでいただくという位置付けでご参加ください。
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